永遠の誓い(仮)




「…………ない」


「え?」


「ノインは悪くない。
あたしが嫌だったの!
これ以上、自分に踏み込まれるのが……っ!!」


「……」


「あたしはずっと一人ぼっちだった……。両親はいるけど家にはいなくて、毎日家にはあたし一人。
ノインの家族は違うよね?両親は忙しくても食事は一緒に食べるし、レイラもいる。

ノインと居ると自分の存在が何なのかわからなくなるの……。

だから……。」



「だから俺を避けたのか?」



李胡は一度頷くだけだった。


俺は知らないのうちに李胡を傷つけていたなんて。


ただ、李胡と一緒に居たかっただけなんだ。






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