【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


どうしてこんなにイケメンなの?と毎日問いたくなる。

鬱陶しいって思われたくないから聞かないけど……。


今私は、保健室のベットで律くんとふたりきりなのだ。

だから、ドキッと鼓動は当たり前に反応する。


「初めてじゃ……ない。でも……」


言いかけると、ベットに寝そべっていた律くんがそっと身体を起こして、私へ手を伸ばした。


「でも? ちゃんと俺の顔見て答えなよ」


「……だ、ダメっ、」


律くんの手は容赦なく私へ触れた。


「ダメなんて許さないから」


「あっ……」


言葉通り、止まってくれるわけもない律くんは私の手首を掴む。
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