【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


ガコンッ……!と、玲来ちゃんが買ったココアが取り出し口に落ちてきた。


「ほらねー!? 東雲寧々花の嘘だったのよ! あの継母は強者よ! 芽衣、今後は気をつけな!」


「そうだな西宮! だからってスタイルを気にすることはないと思うぞ!」


……矢坂くん、スタイルのことは今気にしてなかったんだけど。


と思いつつも、私の指はゼロカロリーの飲料水のボタンを押していた。


「きっと律くんに対する気持ちは幼なじみ以上よ、あれは!」


「や、やっぱり玲来ちゃんもそう思う……?」


私も感じていた。

東雲さんは、律くんのことが好きなんだろうなって。
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