南の島のクリスマス(十年目のラブレター)
その日は、フェリー乗り場でみんなを出迎えはしたけど…懐かしい顔ばかりで嬉しくて…アキ姉も少し目を潤ませていた。
それでも雫はやっぱりアタシと目も合わせようとはしなかった。
その日はみんな準備で忙しく、それだけで終わり、フェリー乗り場から帰ってまた…
一人でずっと准のことを考える。行き先の見えない山手線にずっと乗っている感じだった。
ーー逢える?
ーーよね?
ーーお願いだから
『うん』って言ってよ…准。
眠れないまま24日の朝を迎えた。
それでも雫はやっぱりアタシと目も合わせようとはしなかった。
その日はみんな準備で忙しく、それだけで終わり、フェリー乗り場から帰ってまた…
一人でずっと准のことを考える。行き先の見えない山手線にずっと乗っている感じだった。
ーー逢える?
ーーよね?
ーーお願いだから
『うん』って言ってよ…准。
眠れないまま24日の朝を迎えた。