子犬系男子の甘い溺愛が止まらない



「お兄ちゃん、お腹すいちゃった」



しばらくしてから先輩の部屋に戻ってきたのは、結衣ちゃん。


先に戻っててと伝えたのに、だいぶ時間が経ってしまっていた。



「ごめんね、今行くよ」



眠っている先輩にも一言謝って、結衣ちゃんと一緒に部屋を出た。


……そういえば。



「お父さんとお母さんはまだ帰ってきてないの?」



時間を確認すれば、もうすぐ20時になるところ。



「うん、お仕事忙しいみたいで、いつもお姉ちゃんがご飯とかお風呂とか準備してくれてたんだけど……」


「そっか、2人のお姉ちゃんはすごいね」



あんなに生徒会の仕事も頑張って、家でもこんなに頑張ってたなんて。


体調を崩してしまった理由にも納得がいく。






< 193 / 269 >

この作品をシェア

pagetop