東京ヴァルハラ異聞録
「む、無理……無理だよ!こんな大きな化け物、私じゃ支えきれない!」
ここに来て、麻衣が動くのを躊躇ったのだ。
「なっ!?こ、このアマ!!ふざけんじゃねぇぞ!!」
足首から飛び降りた秋本が声を上げるが、その声でさらに身を縮めて。
イージスの盾という、身を守る防具を引いて以来、麻衣は死から離れた。
それ故に、死というものに対して誰よりも臆病になったのだろう。
「麻衣!お前がやらないとダメなんだよ!頼む!」
将太の声にも首を横に振る。
「怖い……怖いよ!絶対に無理だって!!」
このままでは、皆の努力が無駄になる。
ルークの足が、ゆっくりと降下を始めたその時だった。
「……安心しろ。俺が一緒に死んでやるから」
そう言い、麻衣の手を取って盾を持ち上げたのは……拓真だった。
元の世界では友達だった。
その想いが、躊躇なく麻衣の手を取る為に動けたのだ。
「拓真……」
「いつも一緒だっただろ。お前だけにさせるかよ」
そう言い、麻衣の肩を叩くと、戸惑っていたようだったけれど麻衣もまた頷いて。
ルークの足の着地地点で、二人は盾を頭上に構えた。
ここに来て、麻衣が動くのを躊躇ったのだ。
「なっ!?こ、このアマ!!ふざけんじゃねぇぞ!!」
足首から飛び降りた秋本が声を上げるが、その声でさらに身を縮めて。
イージスの盾という、身を守る防具を引いて以来、麻衣は死から離れた。
それ故に、死というものに対して誰よりも臆病になったのだろう。
「麻衣!お前がやらないとダメなんだよ!頼む!」
将太の声にも首を横に振る。
「怖い……怖いよ!絶対に無理だって!!」
このままでは、皆の努力が無駄になる。
ルークの足が、ゆっくりと降下を始めたその時だった。
「……安心しろ。俺が一緒に死んでやるから」
そう言い、麻衣の手を取って盾を持ち上げたのは……拓真だった。
元の世界では友達だった。
その想いが、躊躇なく麻衣の手を取る為に動けたのだ。
「拓真……」
「いつも一緒だっただろ。お前だけにさせるかよ」
そう言い、麻衣の肩を叩くと、戸惑っていたようだったけれど麻衣もまた頷いて。
ルークの足の着地地点で、二人は盾を頭上に構えた。