東京ルミナスピラー
そう言って、空いている席を指さした杉村。


言い方が腹立つけど、食べ物が目の前にあるという魅力には勝てない。


ちょっと悔しいけど、杉村に指示されるままにソファに座った。


「ほらよ。ピヨの割には頑張ったからな。しっかり食って、次の聖戦に備えるんだぜ」


なんか……杉村とは思えない優しさだな。


ちょっと気持ち悪い気がする。


「あ、ありがとう。そう言えば、ヘルプを確認して色んなことがわかったよ。人を殺さないとダメなんだな、この街では」


杉村がくれた弁当、牛丼のフタを開けて、手を合わせて一気に口にかき込む。


18時間ほど何も食べてなかったから、いくらでも無限に食べられそうだ。


「飲み込みが早いじゃねぇか。そうだ。この街では敵を殺すことが全てだ。街から出たければキングを壊すしかねぇ。だけどよ、敵軍のキングに辿り着く為には、強くならねぇとそれも叶わねぇんだ」


「そうだねぇ。だから私は無理かなぁ。強くないしすぐに殺されちゃいそうだしさ」


牛丼を頬張りながら、不安そうなひなたさんの顔を見る。


灯や舞美さんもそうだけど、普通に生活していれば、戦いとは無縁の優しそうな女性だ。


この街にいたら、嫌でも戦わなければならないわけだ。
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