東京ルミナスピラー
大和さんが西軍の人達に通信を入れ、南軍と北軍を迎え入れる準備は出来たようで、俺達は秋葉原駅の方に戻ることに。


昭和通りの方で待っていると、南軍からゾロゾロと大軍勢がこちらに向かってやって来たのだ。


「な、なんやこの人数は!? ワシは精々500も来ればええ方やと思っとったのに……」


そのあまりの人の多さに、驚きを隠せない様子の大和さん。


その先頭には結城さんと伊良、夕蘭に、やけに男前な顔に決めている千桜さん等が。


「伊良王毅以下9000名、盟友北条葵の要請により、東軍と戦う為に参上した。俺達もやつらには煮え湯を飲まされてるからよ、喜んで助太刀するぜ」


俺と大和さんの前までやって来た伊良が、ニカッと豪快な笑顔でそう言ったのだ。


「こりゃあ……なんともありがたい。西軍の戦力と合わせれば、鬼の軍勢と言えども恐れるに足りん。問題は……強いやつが出てきた時の対処やな」


「それは俺が出ますよ。今回は伊良さんに無理を言って、俺は指揮官ではなく一兵卒で戦わせてもらいますから。それに、大和さんがいるなら俺以上に上手く皆を使ってくれる。そうでしょ?」


そう声を上げたのは結城さんだった。
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