幸せの鐘

一ノ瀬くんが転校してきて1週間




夜帰ってきた蒼汰くんは
どこか殺気が漂ってる。




「どうしたの?」



「なんでもねぇよ。」




なんでもねぇよって感じの雰囲気じゃない




明らかに組で何かあったんだ。





「何もないならそんな態度しないで。」


「・・・わりぃ。

組の情報が漏れてる。」



「え!?

どういう事?」



「組員達が見回りしてる通路
俺たちが管理してる店の情報が
漏れて、組員は何者かに襲撃されて
大怪我をおった。


店も荒らされてた。」



何それ・・



「それって・・」



「裏切り者がいるなんて
考えたくねぇけど、、こんなに
筒抜けじゃそうだとしか思えねぇ・・」





それからの新崎組は敵対してる組からの
襲撃で毎日休む暇もないって
蒼汰くんから連絡が来た。





しばらく帰れないみたい・・




心配だよ。。





「明日終業式だったよな?」


「うん、明日は帰りも早いし
まっすぐ帰ってくるね。」




電話越しの向こうは騒がしくて
忙しい間をぬって電話してきてくれたんだって
分かる。




「じゃ、また連絡する。」



「うん。おやすみなさい。」



電話を切って静かな部屋で一人
みんなの無事を祈るしか私にはできない。
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