いってらっしゃい♪
「ミユ…?」
「うん。ミユから聞いたの。詳しくは言えないけどね。」
不思議に思って眉をひそめていると
「てか、異世界に行きたいとかまじで?何歳だよw」
「そ、それは……別にいいでしょ?」
さすがにムカつくよね。うん。なんだよ人の自由を侵害すんなよ。
「まぁ、準備はしてあるけど」
「どうゆう事?」
「だから。行けば?って。行きたいからうちのとこ来たんでしょ」
予想外の返答に眉毛がちぎれるほど、さらに眉をひそめる。
「はい。厳密には、バーチャル空間と言ったとこかな?それよりもっとリアルで、あっちの住人は本物だから。
それで、条件なんだけど、君をそっちに行かせる理由が、『取引する』事。取引とか言ってっけど、ただナイフでグサッって感じで良いから。」
「じゃあ、いってらっしゃい♪」
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