パリへ追いかけてまで
ランチプレートが運ばれてきた。
萌が少し洋服の袖まくりをした腕の内側には茶色くなった線がいくつかあり、それはヤケドの跡の様だった。

「ねェ、そのヤケド痛くない? 」

「あぁ。もう痛く無いんですけど、治ると、また お昼の厨房は時間との勝負って感じだからオーブンの天板でやっちゃうんですよ〜
ドジだからダメですね〜 ハハハ」

「いや、大変なんだなぁ… 大きなオーブンだろうし、天板も重いよなぁ、重労働なのに偉いよ!
早く、パリへ修行に行けると良いね。」


「はい。まぁ、目標というか夢があるから頑張れるんだと思います。 
腰に湿布貼って寝る日もありますから〜 」

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