俺の可愛い彼女の話とか、聞くしかないでしょ?

またまた俺の聞いてない話




「お久しぶりっすね兄さん!」

「おぉ〜久しぶり」

俺がいるのは社長室。
そんでもって、俺が“兄さん”と慕うのは、事務所の社長。

昔っから可愛がってもらってて、今日は久々にご飯を食べにきた。

「こんな時代だから、中々機会作れなかったな。」

今現在、世界中を飛び回る病の攻撃をもろに食らっている日本。外食をするにも警戒しないといけない。

「お前もう32になったの?!歳食ったなぁ〜」

「待ってくださいまだ30歳ですよ?!まだまだですけど?!」

なんならあなた俺より10以上歳上でしょ?

「そろそろ結婚しても良い年じゃん。どうよ?彼女出来た?」

「彼女ねぇ…」

出来たけど、ん〜…

「まぁ、知ってるけど!先週の日曜ビル近くのコンビニで一緒にいた子だろ?」

「…は?いや、えっ、何で、」

兄さん何で知ってんの?!てか、見られてた?!
確かにその日2人でコンビニ行ったけど…

「たまたま俺もそこにいたんだよ。若いよなぁ」

「…ちょっと待って、え、バレてたんすか、」

「まーねー」


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