俺の可愛い彼女の話とか、聞くしかないでしょ?



“電話して良い?”

“はい!”


「もしもーし」

「お疲れ様ですふーがさんっ」

…ほら、やっぱり今日も空元気が垣間見える。


「なっちゃん本当に電話して大丈夫?」

「え?なんでですか?笑」

「んー…顔見えないけど、声が元気じゃ無い気がしてさ。」

「……」

…あー、俺やってしまった、?
入っちゃいけない領域に踏み込んじゃった…?

「ごめんなっちゃん忘れて…」
「凄いですね、ふーがさん。」

…え?

「やっぱり大人は感が鋭いですね〜。笑」

「…って事は、俺の感は当たってるんだね?
どうしたの?最近」

「いや、べつにたいしたことないんで…!」

「たいした事ないなら教えて?どうしたの?」

「…実は私、習い事してて、」

習い事?

「…バレエしてるんです。クラシックバレエとか、モダンバレエとか…コンテンポラリーだとか…

来週舞台あるんで、ちょっとバイトと習い事詰め過ぎて、寝不足なだけです!」

おぉ…バレエとは、、凄いな、

聞けば、めちゃくちゃ小さい頃から習ってるみたいで。
高校に入ってからは、バレエの為に
バイトと学校とバレエを繰り返す毎日なんだって。


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