13人の幼い悪魔たち
「それでは結果を発表します。睦月カエデ6票、如月カオル4票、卯月エイタ2票、生存1票です」

何で?

「何で?」

私が言葉を出す前に睦月カエデは叫んだ。

誰も言葉を出さない。

「みんな生存にするって言ったじゃない、何で私が一番多いのよ、おかしいじゃない!」

「私は生存に入れた」

「俺も」

「僕も」

おかしい、私が生存に間違いなく入れたのだから他の人間は投票をしている。

「投票で何かミスがあったんじゃない?どう言う事?」睦月カエデは声を裏返して叫ぶ。

「いいえ、ミスはございません、投票通りの結果でございます」

私は眉間にシワを寄せる。一体彼女はこの後どうなってしまうのだろうか、空気が思い。

「それでは一番投票数が多かった睦月カエデ様、脱落です」

「何で、何で私が、誰?誰が私に入れたの?如月君?町田さん?師走さん?ねぇ誰?誰?誰?誰?」

彼女は私をグッと睨んだ。

「違う、私は」

「まあ、落ち着けって」如月が止めに入る。

「落ち着く?これが落ち着いてられる?裏切りものが半分もいるんだよ、信じられない?」

「いやお前こそ俺に入れたんじゃ無いだろうな」

「違う、私は生存に入れた」

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