これを愛というのなら
chapter;5
休み明けの朝ーーー。

カーテンから射し込む朝の光で目を覚ました。

ふと、ベッドのサイドテーブルに置かれた時計に目を向けると、

5時20分を示していた。


着替えて、仕事行かなきゃ。


と、考えながらも寝息たてている蓮の寝顔にそっと手を伸ばすと、


蓮の身体がピクッと動いて、


ゆっくり瞳を開けた。


「おはよ」

そう言うと、あぁ。おはよ。と私の額に蓮の唇が触れた。


朝からドキッと心臓が脈をうつ。


もう少しだけ蓮の温もりを感じていたい、私の心臓は正直で。


でも、、、


「蓮、送ってって。仕事行かなきゃ…」


なんて可愛い気のないことを言っていた。



「あぁ。わかってるけど…あと10分だけ…」


と、私の唇に優しくキスをしてくれるから。


もう朝から心臓が壊れるんじゃないかってくらい、大きく鳴った。



私は、たぶん自分でも驚くくらい蓮を好きになってる、

だから……怖い……


そう感じた瞬間にまた、蓮は楽しむようなキスをしてくれる。


ゆっくりと、怖さが消えていく。

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