―――💖愛される喜び💖-――
―――彼女は人間としての人格を持ち、時々、人間の心を持つ事もある。彼女は最初、何処から来たのかわからず、突然、此処の土地にやって来た、そう言っていた。十八歳程の女性であり、彼女は自分の勾玉を手に握ると、『―――此処の・・・戦国時代での生活・・・慣れて来たけれど・・・此の山倉と山犬達・・・私に・・・味方になって貰いたい様だけど・・・神子は修業を積まなければならない・・・勾玉を手に握ると、何故だか、否な気配が騒めく時がある・・・』と思った。千代は修業をしながら、弓矢を扱う事にし、シャンシャン、と神楽鈴を鳴らしていた。彼女は何処かの城の殿様に拾われた、そのシーンを撮る事にした。シャンシャン、と鈴の音が聞こえる。武蔵千代はお殿様に娶って貰い、奥方様になることになった。あれから、山犬達との交流もあり、山犬に乗りながら、辺りの瘴気や邪気を追っ払っていた。瘴気は常人には見えず、見える人には光っている。シャンシャン、と鈴が響き渡り、ざわ、と辺りが騒めいた。弓矢も扱う事も出来るし、大型の弓矢を使う事も出来る。それから、彼女達は山犬に乗り込み、勾玉を浄化させるし、『―――勾玉を・・・滅せよ・・・』と、願を掛けた。彼女は勾玉を手に握りしめると、『―――お前達・・・勾玉を・・・消滅するには・・・神子の力を持たねばならない。』と説明された。だから、勾玉を手に握りしめると、『―――私が・・・守らねばならないの?』と呟いた。勾玉を守るには、彼女はこれを手放してはならない。どうしても、彼女は勾玉を守ることが先決でもある。
鬼の面を取り付けると、白い髪をサラッと靡かせた。それから、彼女は山犬に乗り込み、山の守り神に牛を届けたり、悪霊や悪人を追い払う、結解をはることもした。
『―――貴方達は・・・私達の・・・友よ・・・だから・・・だから・・・』
―――お前たちの・・・森を守るべし・・・
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