年上幼なじみのあぶない溺愛



「火神もあんな風に優しく教えてあげたらいいのに」
「は?なんの話だよ」

「西山先輩の教え方、すごく優しいでしょ?なのに火神ったら、志羽に厳しい言葉を浴びせるし……」

「で、でも火神くんもすごく丁寧に教えてくれてて……!とてもわかりやすくて感謝しかないよ」


 本当に嫌なら教えてすらくれないだろう。
 けれど火神くんは自分の勉強時間を割いてまで私に教えてくれるのだ。

 それは火神くんなりの優しさであることを私は知っている。


「だってさ火神。良かったね」
「うっせぇな、黙って勉強しろ」


 慌てて誤解を解こうと思い、本音を口にしたけれど、となりに座っている火神くんが私から顔を背けるように、反対側を向いてしまう。

 怒らせてしまっただろうかと不安になっていたけれど、望美ちゃんに『火神は怒ってないから気にしなくていよ』と言われたため、ホッと胸を撫でおろした。

< 104 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop