年上幼なじみのあぶない溺愛



 それもチャラそうな男の人ふたり組で、なんだか怖いなと思ってしまう。

 けれど他の子たちは嬉しそうで、『今から来てくれるんじゃない!?』と話していた。


「えー、チャラそうな先輩だね……志羽、狙われそう。端の席じゃなくてこっち来る?」


 端に座っている私のとなりに来ないかと心配してくれたのか、席を移動するかと聞いてくれた。

 けれど、それだと望美ちゃんの身があぶない。


「大丈夫だよ……!」

「本当に?怖いなぁ……志羽、すぐ食べられそうだから」


 食べられそう……?

 たぶん比喩だろうけれど、その根本的な意味がわからずに反応に困ってしまう。

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