年上幼なじみのあぶない溺愛



「むしろ志羽はまだわかってくれていないんだね。俺がどれだけ志羽を好きかって」

「も、もちろんそれは伝わって……」

「伝わっていたらそんなこと言わないよ。まだまだ伝え足りていないみたいだね」


 耳元で甘く囁くように。
 春哉くんが言葉を発した。

 ビクッと肩が跳ね、危険を察知したときにはもう遅くて。


「……んっ」


 春哉くんに唇を重ねられる。

 優しくて甘いキスを受け入れ、身を任せていたけれど、角度を変えて繰り返されるキスに慣れることなく、徐々に息が乱れて体の力が抜けていく。



「俺以外のことをなにも考えられないくらい、俺でいっぱいにしたい」


 いつしか互いの体勢が変わり、ゆっくりとベッドへ押し倒される。

 息が乱れて目が潤む中、私に覆い被さる春哉くんと目が合って思わずゾクリとした。

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