綺桜の舞う
「あー、それならそっちの部屋にいるんじゃない?」
「へ?」
「そこそこ。ドアあるっしょ?先鍵かける音聞こえたからなんかしてんじゃないの?」


……いや、すごい気配の薄いドアだな。
壁の色と同じにするなよ。


「ベッドあるし寝てんじゃない?」
「あーあるな。あいつここにいる時寝てるか食ってるか、後はその辺で走り回ってる奴らと一緒に走り回ってるからな」


叶奏ちゃん、そんな感じなんだ。
まぁ確かにうちの倉庫でもずっと常駐虫ちゃんと仲良くしてくれてたしね。そうだろうね。


「おーいお前ら、綺龍の奴らなー。挨拶しとけ〜」


結構大きな声で叫んだ朔に反応して全員がぴったり合った挨拶をしてくれる。
圧巻。


「1人叶奏と中で寝てるやついるからあとで挨拶しとけ」


とはいえ、人数が少ないな、と思う。
俺らの3分の1か、それくらい。
これで世界一の戦力を誇るとか、なかなかにやり手だ。
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