綺桜の舞う
「まだ終わってないんだから、最後まで努力ぐらいしてくれてもいいじゃん……勝手に癇癪起こしてないで、ボクのこと助けてよ」


ポタポタと涙を流して、俺の頬に手を寄せ、キスをした。


「……ボクは、ユキと笑ってる未来が欲しい」


……惚れた女に弱いのは、人類共通なのだろうかと、そんな疑問が頭を掠めた。
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