綺桜の舞う
蛍の居場所は、やっぱり、朔の隣だった。
朔の隣で、みんなのことを見ることができる、夜桜の姫が蛍だった。
蛍は、ただ、朔の隣を歩くために、ここにいた。


「刃牙の人間は防御が甘い。攻撃態勢にさえ移れたら勝算はまだあるよ」


そうか、と笑う朔。


「テメェらガチでぶっ潰せ。テメェらの総長が1番熱いとこで笑ってんだろーにこんなとこで渋い顔してんじゃねぇぞっ」


こうして、蛍たちの戦いは幕を開けた───。
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