わがままな女神たち
乃恵の心配事
「ここに来るの久しぶりだわ」
懐かしそうな顔の一華。
「私は徹と何度か来ただけですけれど、やっぱり素敵ですね」
乃恵も手入れされた庭をのんびりと眺めている。
ここは都内にありながら大きな公園に隣接した緑豊かな場所。
広い敷地を囲むように木々が植えられていて、外からの視線を気にすることもなくゆったりと過ごせる。
会員制クラブと言うからには誰でもが入れるわけではないが、徹も、孝太郎も、一華も会員になっている。
「今日は孝太郎の名前で入店したから、何でも好きなものを注文してちょうだいね」
ちょっと笑いながら、麗子がカードを見せる。
「いいんですか?」
乃恵が心配そうな顔をした。
「いいのよ。孝太郎からカードを渡されてもなかなか使うこともないんだから、こんな時くらい豪遊しましょ」
「はあ」
どうせここは会員のカードでしか支払いが出来ないわけで、誰かのカードで支払うしかない。
わかってはいるけれど、乃恵は少し不安を感じていた。
懐かしそうな顔の一華。
「私は徹と何度か来ただけですけれど、やっぱり素敵ですね」
乃恵も手入れされた庭をのんびりと眺めている。
ここは都内にありながら大きな公園に隣接した緑豊かな場所。
広い敷地を囲むように木々が植えられていて、外からの視線を気にすることもなくゆったりと過ごせる。
会員制クラブと言うからには誰でもが入れるわけではないが、徹も、孝太郎も、一華も会員になっている。
「今日は孝太郎の名前で入店したから、何でも好きなものを注文してちょうだいね」
ちょっと笑いながら、麗子がカードを見せる。
「いいんですか?」
乃恵が心配そうな顔をした。
「いいのよ。孝太郎からカードを渡されてもなかなか使うこともないんだから、こんな時くらい豪遊しましょ」
「はあ」
どうせここは会員のカードでしか支払いが出来ないわけで、誰かのカードで支払うしかない。
わかってはいるけれど、乃恵は少し不安を感じていた。