夢みたもの

過去との決別

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ユーリの意識が戻ったのは、それから2日後だった。




「ひなこちゃん!!」

「美野里さん‥‥ユーリは!?」


病院の玄関に立っていた美野里さんに駆け寄ったあたしは、胸元を押さえて息も切れ切れに言った。


「意識が‥戻った‥‥って」

「そうなのよ、ひなこちゃん」


目に涙を浮かべて、美野里さんは何度も頷く。


「今、先生が診察してる。崇さんも今こっちに向かってるって‥‥」

「ホントに‥本当なんですね‥!?」

「そうよ。さぁ‥病室に行きましょ!?」


「‥ユーリが‥‥」


言いながら胸が熱くなる。

美野里さんに手を引かれながら、あたしはまだ実感が湧かなかった。




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