勇者がうちにやってきた▼【完】
そんなことを思っていたら、


「誰がまな板ですってえええー⁉︎」
「んぎゃあああーー!」


後ろから悲鳴とともに飛んできたマオちゃんがあーくんの頭に直撃し、二人は庭の芝に転がり込んだ。
何があったのか知らないが、セリフからしてマオちゃんが姫の地雷を踏む発言をしたのだろう。
マオちゃんをぶっ飛ばした姫がこちらに来るなり、あーくんにマオちゃんが覆い被さるような光景を見て、


「んまあ!魔王×勇者も悪くないかもしれないですわね!」


などと、鼻息を荒くしていた。
もうやだこのお姫様。
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