勇者がうちにやってきた▼【完】
▼
「チトセよ、よくぞ無事に戻ったのだ!今日は貴様のリクエストであるハヤシライスにしたのだぞ!感謝するが良い!」
リビングに入るなりマオちゃんが仁王立ちで迎えてくれる。
そういえば私ハヤシライス食べたいなんて言ったっけ。
リクエストしたというか、ぽろっと口にしていただけのような気がするけど。
そういう些細な意見を聞いてくれるなんて、マオちゃんは気が利くな。
私はケーキの入った袋と鞄を置いてから、制服の上着を脱ぐ。
「そういえば今日はなぜこんなにも帰りが遅かったのだ?」
「それなんだけど、みんなに報告があって……」
「チトセちぁぁあん!」
マオちゃんの質問に私が返しかけたところで、ちよこさんがいきなり抱きついてきた。
豊富な脂肪の塊に押しつぶされそうになる。
ちよこさんを引っぺがして何事かと訊ねれば、
「さっき採用の電話があったんだよぉ」
「えっ、おめでとう!」
「どんぶりご飯が売りのお店なのぉ。絶対来てねぇ」
はしゃいでるちよこさんは素直に可愛くて、是非頑張ってほしいと思った。
「チトセよ、よくぞ無事に戻ったのだ!今日は貴様のリクエストであるハヤシライスにしたのだぞ!感謝するが良い!」
リビングに入るなりマオちゃんが仁王立ちで迎えてくれる。
そういえば私ハヤシライス食べたいなんて言ったっけ。
リクエストしたというか、ぽろっと口にしていただけのような気がするけど。
そういう些細な意見を聞いてくれるなんて、マオちゃんは気が利くな。
私はケーキの入った袋と鞄を置いてから、制服の上着を脱ぐ。
「そういえば今日はなぜこんなにも帰りが遅かったのだ?」
「それなんだけど、みんなに報告があって……」
「チトセちぁぁあん!」
マオちゃんの質問に私が返しかけたところで、ちよこさんがいきなり抱きついてきた。
豊富な脂肪の塊に押しつぶされそうになる。
ちよこさんを引っぺがして何事かと訊ねれば、
「さっき採用の電話があったんだよぉ」
「えっ、おめでとう!」
「どんぶりご飯が売りのお店なのぉ。絶対来てねぇ」
はしゃいでるちよこさんは素直に可愛くて、是非頑張ってほしいと思った。