勇者がうちにやってきた▼【完】
ずっと会いたかった。ずっと、再会できる瞬間を待ち焦がれていた。
毎日思い出しては泣きそうになるほどに恋しくて。
忘れてしまうのも、忘れられてしまうのも怖くて仕方なくて。
どうしてこんなに好きなんだろうって不思議なくらい、好きで好きで堪らなくて。
私をこんな想いにさせるのは、後にも先にもあーくんだけだろう。
「ただいま、チトセ」
恋しかったその声に、どうしようもなく胸が締め付けられる。
あのね、あーくん。
あーくんが私の笑顔が好きだって言うから、笑ってって言うから、私あれからずっと泣いてなかったんだよ。
あーくん達のことを思い出しては泣きそうになることは数えきれないほどあったけど、それでも絶対に我慢していたの。
あーくんからのお願い、今度は私が叶える番だって思ってね。
だけど、もう泣いてもいいよね?
泣かないのたくさん我慢したから、私いっぱい頑張ったから、だから、もう私のクエストはクリアだよね?
だって、こうしてまたみんなに会えたのだから。
「あーくん、みんな、本当におかえりなさい」
目の奥がツンとして、私の頬には冷たいものが伝っていた。
勇者がうちにやってきた▼
QUEST CLEAR.
毎日思い出しては泣きそうになるほどに恋しくて。
忘れてしまうのも、忘れられてしまうのも怖くて仕方なくて。
どうしてこんなに好きなんだろうって不思議なくらい、好きで好きで堪らなくて。
私をこんな想いにさせるのは、後にも先にもあーくんだけだろう。
「ただいま、チトセ」
恋しかったその声に、どうしようもなく胸が締め付けられる。
あのね、あーくん。
あーくんが私の笑顔が好きだって言うから、笑ってって言うから、私あれからずっと泣いてなかったんだよ。
あーくん達のことを思い出しては泣きそうになることは数えきれないほどあったけど、それでも絶対に我慢していたの。
あーくんからのお願い、今度は私が叶える番だって思ってね。
だけど、もう泣いてもいいよね?
泣かないのたくさん我慢したから、私いっぱい頑張ったから、だから、もう私のクエストはクリアだよね?
だって、こうしてまたみんなに会えたのだから。
「あーくん、みんな、本当におかえりなさい」
目の奥がツンとして、私の頬には冷たいものが伝っていた。
勇者がうちにやってきた▼
QUEST CLEAR.