天色ガール
閃光の五閃
「「「キャアァァアアア!!」」」
うるさっ!!
なんだなんだと黄色い声がした方に顔を向ける、と。
「黒髪青メッシュの転校生っているか〜?」
昨日の藍髪、藍が教室のドアから顔を覗かせていた。
……黒髪青メッシュって、もしかしなくてもあたしのことだよね?
何の用かと疑問に思っていたら。
「ちょっ、あの女何なのよ!」
「藍様に馴れ馴れしくすんじゃねーよ!!」
「転校生のくせにっ!」
────そんな教室にいる女達の声が聞こえてきた。
馴れ馴れしくって……あたしまだ何もしてないんですけど。
「あ、いたいた」
端っこにいるあたしに気づいた奴が、こっちに向かって歩いてくるのが視界に入った。
ちょ、さっきから女達がうるさいんだから来んな!
「ちょーっとこいつ借りるな〜?」
すぐ近くまで来た彼がそう信号機に言ってからあたしの腕を引っ張る。
その瞬間、女達の悲鳴がより大きくなった。