天色ガール



『…あ。あと、帰りは裏門から帰った方がいいです』



裏門?あとで暁に聞いてみるか。



「わかった。今日はその裏門から帰るね」


『そうして下さい。それと今日車で迎えに行きたいので……家どこですか?』


「え、いいの?家は────…」



コウに家の住所を伝えた。



『───わかりました。じゃあ授業が終わったら連絡します!』


プツ。



結構遠いし、迎えに来てくれるなんて有難いな。



けど裏門ってどこにあるんだろ。




「おいアメ。今日はもう帰るのか?」


「うん。コウがまだみんな騒いでるから早く帰れって」


「はあ?まだ騒ぎ収まってないのかよ…」




暁が額に手を当てて溜め息を吐いた。



本当に。どれだけ騒げば落ち着くんだ。



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