天色ガール
「い、いいの!?」
しばらくの沈黙の後、ハッと我に返った想乃が驚いて再確認した。
「うん、よろしく」
笑って頷くと。
「こちらこそ、これからよろしくね」
「騒がしくなりそうじゃねーの」
「最初っからそう言えよ」
「…よろしくな」
上から想乃、藍、茜、輝の順。
真琴は相変わらず不機嫌そうだったけど、輝がよろしくって言ったことには少し驚いた。
なんか言わなそうじゃん。
「良かったな〜?総長」
にやり、口端を上げた藍が輝の肩に手をかける。
「…って、総長!?」
「あれ、知らなかった?ちなみに茜が副総長ね」
「はあっ!?」
驚きの新情報にバッ!と茜に顔を向ければ、「んだよ。なんか文句あんのか?」……鼻で笑ってきやがった。
「でも残念綺麗顔が副総長って…ぶふっ」
「あぁ”!?」
「い、いやだって……ぶはっ!」
てっきり想乃か藍だと思ってたよ。
何故だかツボにはまってしまい「あひゃひゃひゃ!」笑っていれば────「お前笑い方気持ちわりィな」と茜が顔を引き攣らせた。
下品なお前には言われたくない。