キミと、光さす方へ
「うん。すっごく顔に出てる。琴江って感情が顔に出るタイプだったんだね」
嬉しそうに言う泉にあたしは恥ずかしくてうつむいてしまう。
「安心した。やっとそうやって笑えるようになって」
泉は本当に心底安心したという様子でほほ笑む。
それは子供を見守る母親のようだった。
「……ずっと心配かけててごめんね泉」
「何言ってるの。こうして進歩してくれただけで嬉しいよ」
思えば泉は小学校時代からずっとあたしと寄り添って歩いてきてくれた、一番の理解者なのだ。
長い長い時間を時には怒ってくれたりしながら過ごしてきた。
それはたぶん簡単なことじゃなかったと思う。
「松本くんとの関係、上手くいくといいね」
そう言われて、あたしは大きく頷いたのだった。
嬉しそうに言う泉にあたしは恥ずかしくてうつむいてしまう。
「安心した。やっとそうやって笑えるようになって」
泉は本当に心底安心したという様子でほほ笑む。
それは子供を見守る母親のようだった。
「……ずっと心配かけててごめんね泉」
「何言ってるの。こうして進歩してくれただけで嬉しいよ」
思えば泉は小学校時代からずっとあたしと寄り添って歩いてきてくれた、一番の理解者なのだ。
長い長い時間を時には怒ってくれたりしながら過ごしてきた。
それはたぶん簡単なことじゃなかったと思う。
「松本くんとの関係、上手くいくといいね」
そう言われて、あたしは大きく頷いたのだった。