キミと、光さす方へ
松本くんが自分の席に座ると、あっという間に女子生徒たちに取り囲まれてしまった。


これじゃ会話したくてもできない。


あたしはしぶしぶ自分の席へ戻った。


「これは大変なことになったね」


泉が後ろからあたしの肩をつついて言った。


こんなはずじゃなかったのに……。


そう思い、あたしは盛大な溜息を吐きだしたのだった。
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