キミと、光さす方へ
☆☆☆

どんな土日が過ぎて、また月曜日が来ていた。


あたしはいつものように遅刻ギリギリに教室に入った。


時計を確認するとホームルームが始まる1分前だ。


自分の席へ向かった時、泉と視線がぶつかった。


泉がなにか言いたそうな表情を浮かべている。


「おはよう泉」


「うん、おはよう」


挨拶をして続けて口を開く泉。


しかし、そのタイミングでホームルーム開始のチャイムが鳴り始めてしまった。


泉は開けた口を仕方なく閉じる。


先生が入ってきたのはそれからすぐのことだった。


泉、なにか言いたそうだったけどなんだったのかな?


先生から今日1日の注意事項などを聞きながら、ぼんやりとそう考えていたのだった。
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