俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

その手には…DS?

何故か小型ゲーム機を持っている。

チラッと覗いてみると…目の前にいる白肌テカテカの姿と同じイラストが画面に映っていた。

「あ、これ魔族図鑑。俺が作ったの」と、補足までしてくれる。

DSが魔族図鑑?



しかし、悠長なことを言っている状況ではない。

まさか、この白肌…魔族?!



「…神威!そいつは魔族だ!『色鬼魔族』の族長、魔界の五本指に入る水晶鬼の側近『白金鬼』!」

「な、何だって…!」

検索したの?



そんなやり取りをしている間にも、白肌テカテカ魔族の拳が神威さんに振り落とされる。

「…くっ!」

神威さんは、その拳を剣で受け止め、バキィッ!と鈍い音が響いた。

力で押し合っているようだが、神威さんの持つ剣はプルプルと震えている。

押し込まれて、力負けする!



「あぁっ!…神剣咒【雷同魔破剣】っ!」



剣に雷が立ち上り、白肌テカテカ魔族は拳を引っ込めた。

手を抱えているあたり、電光がダメージになったのだろう。

同時に、神威さんは後ろに退がって距離を取る。
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