俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

そんなに揶揄ったって、面白いことは何一つ出てこないぞ。



こっちを冷やかすように見つめるなずなの顔を見ると、改めて思い出される。

自分に課した決意を。




……いや、選んだ道を正しいものにするんだよ。

これでよかったんだと、思えるように。

そこの努力は、絶対に怠らない。




「で、どうした」

「あ、忠晴さんが、今日は剣軌たちも一緒にごはんにするって」

「で、俺を呼びに来たの?」

「うん……あぁ?何でそんなにニヤニヤしてんだよ!べ、別に、忠晴さんが呼んでこいったから、呼びに来ただけだからな!深い意味はないぞ!……ああっ!嬉しそうにすんなよ、伶士のくせに!」

「わははは」





大切なものを護る、その為に。

絶対、後悔なんてしない。

俺は、想像の俺を超えるから。



涙はもう、流さない。








★★★★★mission10 eNd★★★★★★
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