【黒・中編・画】憑き物を落とす日
30それから僕達は高速道路の高架下の道路を僕の家とは反対方向に歩く。土鳩達の話をする彼女を守りたかったから、僕らはその行為を何日も行った。「プレイボーイ」は何度も現れたが、その翌朝に土鳩の殺戮をカウントする事は無かった。それだけが不思議な、時を過ごす平和を「あばずれ」が壊そうとは僕には想像すらつかなかった。
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