オレにしか、触らせるな!

AM9:05



「まだ9時じゃん
休みの日、この時間に駅って
オレ来たことないけど…」



「休みの日は何してるの?」



「んー…最近は…特に…
溜まった録画見たり…
たまに映画行くかな…」



「彼女と?」



「だから、いないって…」



「今日も大丈夫だった?」



もしかして渉香

オレがこれからデートだと思って

早く起きた?



「ぜんぜん大丈夫」



「だよね
金曜の夜、散歩してるぐらいだもんね!
…
じゃあね!」



渉香が改札の前で手を振った



来週も見に来れば…って言ったけど

来るかわかんなしい

来なそうだし

もぉ会えないじゃん!



「あ!ねぇ!スニーカー買いに行こうよ!」



「ん?」



「昨日スニーカー買うって言ってたじゃん」



「うん…」



「天気いいし、一緒に行ってもいいよ」



行ってもいいよって

行きたいんだろ

オレ



「ホントに?
じゃあ、お供してもらおっかなー」



「うん、お望みなら…」



オレが望んでる



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