私しか、知らないで…
「失礼します」
進路調査を集めて
昼休みに理科準備室に持って行った
「あー…なんだ
結局、花澤が集めてくれたの?」
「はい
具合悪いの朝だけだから大丈夫です」
「無理すんなよ
いつでも保健室行って!
オレ、女子のカラダよくわかんないから」
女子
先生
私のこと女子扱いしてくれるんだ
「亜南先生〜!」
女子のグループが入ってきた
あ、新田さん
「なに?
なんか用あったっけ?」
「別にないけど…
亜南に差し入れ〜」
キャハハハ…
ザ・女子
「呼びすてすんな!
しかも、もぉオマエらの担任じゃないから
差し入れするなら鈴木先生だろ」
キャハハハ…
「失礼しました」
「花澤ありがとう」
「はい」
キャハハハ…
私の返事は
新田さん達の笑い声でかき消された