私しか、知らないで…

クラスのみんなが帰る中

オレは入り口で花澤を待った



井上さんと少し話した



「井上さん
大学、お互い頑張ろうね」



「うん
朝倉くん、ご飯行かないの?」



「あー、ごめん…
ちょっと約束してて…」



「そっか…じゃあ、最後?」



「うん
ありがと
クラス行事とか楽しかった」



井上さんには

いつでも電話して…って言葉は出てこなかった



「うん
私も楽しかった
朝倉くんと同じクラスでよかった
ありがと
…
…
じゃあ…さよなら、だね…
…
お幸せにね…」



井上さんは

たぶん

オレが待ってる人を知ってる



「ありがと
…
最後、じゃなくて
クラス会で会えるかもね」



「そっか…そーだね
同じクラスだもんね!」



うん

井上さんとは

いいクラスメイトだった



好きか嫌いかって聞かれたら

好きだよ



だけど

花澤とは違う好きなんだ



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