こんな思いを···いつまで

···秋穂様からの連絡


秋穂様からの連絡を
どうするか悩んだが
無下には決して出来ない。
勇気をだして連絡すると

「明日、自宅に来なさい。」
と、言われた。
「仕事があるので終り次第。」
と、伝えた。

嘘は、つけないから
正直に話すしかない
と、思い定時後に
秋穂様のお宅に伺った。

メイドさんに案内されると
秋穂様に抱き締められた
「何でも相談しなさいと
言っておいたのに。
また、一人で我慢して。」
と、言われた。
本当に、お優しい方だ。
「申し訳ありません。」
と、言うだけしか出来なかった。

だが、一通りの経緯を話した。

秋穂様は、憤慨されていたが
「私は、父の駒でしかありません。
それしか役にたたないと
言われたら
私には、返す言葉などありません。
今は、総務課でお仕事させて
頂いておりますが
すごく楽しいです。」
と、話すと秋穂様は、
呆れながらも
「良かった。」と、一言。

三井様が、かなり心配して
秋穂様に知らせたらしいが·····

秋穂様も三井様も財閥とは
そういうものだと
言うことはわかっていて
私の事を心配してくれる
本当にお優しい。
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