こんな思いを···いつまで

···二人


温かなぬくもりに包まれて
すごく、心が暖かい
気持ち良いなぁ~と····

目を覚ますと
マシューが私を見ていた。
なぜ、マシューがと思うが·····
混乱する頭の中で·····

その顔は、怒っているような
悲しみにくれているような
すると·····
マシューの瞳から
  涙がツーと流れた。

思わずマシューの頬に手を伸ばすと
マシューにその手を取られて
『私の知らないところで悲しむな
私の知らないところで
いなくなることも許さない
ひまり。
君はマシュー・モルガンの妻だ。
ひまりのお腹の子供は
間違いなくマシュー・モルガンの子だ。』
と、言葉は厳しいが
マシューの眼差しは、優しくて
マシューの顔を見て
涙が溢れる
『マシューっ·····愛し··てっ···る···』
と、やっと言葉にすると
マシューは、ひまりの涙と自分の涙を
拭きながら
『やっと、言ってくれた。
  ひまり、僕も愛してる。』
と、ひまりを抱き締めた。

だが、ひまりは
『マシュー、お仕事は?
ごめんなさい、私のせいで。』
と、仕事の心配を····
『ひまり、問題ない。
ひまりより、大切な物はない。』
と、言うが
気にするひまりの唇を
マシューは塞ぎ
何度もキスをする。
ひまりは、なにも考えられなくなる。

マシューは、ひまりの手を
気にしながら
無理を承知でひまりを抱いた。
『ひまり、愛してる』
『···ん····ぁぁ··ん···』
優しく、優しく、ひまりを抱き
『くっ····んっ··たまらっ··なぃ···』
二人で果てた。

無理をさせたが
身体を綺麗にして
痛み止めを飲ませて
ひまりを抱き締めて眠りについた。

2、30分ほど眠ったマシューは、
パソコンを立ち上げ
秘書達からの連絡を確認しながら
指示をする。

ひまりの真っ白な顔に
何度もキスをしながら····

次にひまりが目を覚ますと
縫っている手は、
触れないように囲われ
反対の手は、マシューに繋がれたまま
マシューは、ベッドに頭を置いて
寝ていた。

目の下には隈ができていた
どれだけ、心配かけたのか····

ノックとともにアメリアさんが····

目を開いている私を見て
涙をボロボロ落とした。

どれだけ心配をかけたのかと
心が苦しくなるが
『アメリア、ごめんなさい。』
と、いうと
首を何度もふりながら
涙いっぱいの瞳で微笑んでくれた。
『アメリア、ひまりを泣かすな。』
と、横暴な事を言うマシューに
小さく首をふると
クスっと、マシューに笑われた。
『マシュー様、ひまり様
アルバート先生がお見えです。』
と、アメリア
『入ってもらいなさい。』
と、マシュー。

入って来られた先生は、
マシューに抱き締められて
ソファーに座るひまりを見て
ホッとすると同時に
あまりの美しさに
再び息をのむ。

アルバート医師が
固定と包帯を外す
マシューの喉がなる

美しいひまりの手に傷が···
そして····自分に苛立つ。

消毒をされて
うっ、と言うひまり
『アルバート、ひまりに痛みを
与えるな。』
と、無茶振りをするマシューに
『マシュー、少しだけだから
先生は、悪くない。』
と、言うひまり
『まったく、マシュー様の
このような姿を見られるとは。』
と、嬉しそうなアルバート先生に
『早く治してくれ。』
と、再び無茶を言うマシューに
またまた、みんな呆れながら
笑いがおきた。
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