「好き」を待ってる。(仮)
制服とエプロンを着て、出勤時間までスマホをいじっているとノックと共に開くドア。



「失礼しますーあー!お久しぶりです!」
「マネージャー!久しぶりですー!」



マネージャーはレシートロールの束を手に取って私に言った。

「そういや今日のシフト、欠員出たんですよね」

「え?」


後輩ちゃんが来れなくなったってこと?

詳しく聞けば、生理痛で来れなくなったらしい。
女の子あるあるー……
 


「痛みばかりは仕方ないですからねぇ……え、もしかして…今日は…他店ヘルプの方ですか…?」



そうなるとやりづらいんだよなぁ…
気を使うし、人見知りでるし…




「それが、まだ決まってないんですよー…もしかしたら私かもしれませんけど…候補はいるそうなので後で店長から電話来るみたいです」




時間によっては私が一人でお店を回すことになるんだろうな。


いいですー、慣れてますー。




出勤時間になり、打刻した瞬間に電話が鳴った。

マネージャーが「はい、お待たせしました」と出る。


マネージャーの反応から、電話の相手は店長で今日のヘルプのことだろうな。



ドアを開けてレジのカウンターへ向かった。
< 8 / 19 >

この作品をシェア

pagetop