LOVE and DAYS…瞬きのように

階段のそばで立ち話するあたしたちは、明らかにまわりの注目を集めていた。

1年生がこんな場所に紛れ込んでいるからなのか、それとも月島健吾が目立つからなのか。たぶん両方だと思うけど。


とにかく。

やっと借りものを返すことができたんだし、これでもうあたしと彼は関係なくなったわけだ……。


「……ジャケット、貸してくれてありがとうございました。
失礼します」


頭を下げて立ち去ろうしたあたしの腕を、月島健吾がまたしてもつかむ。

昼休憩終了のチャイムが鳴り響く中、あたしは足を止めた。


「お前、あの店の店長に何か言ったか?」

「え?」

「あれから電話があったんだよ。
俺のクビを撤回するように、店長に頼み込んだ女がいたって」

< 36 / 580 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop