LOVE and DAYS…瞬きのように

「気をつけて帰れよ」
 
「うん……」


優しく微笑んで頭を撫でる健吾に、あたしはまたしても胸が甘くなる。



「あ、ねぇねぇ!」
 

突然、真由ちゃんがデジカメを取り出した。


「帰る前にみんなで写真撮らない?」

「おっ、いいねぇ~」

「撮ろう、撮ろう!」
 


あたしと健吾を中心に、みんなが集まってくる。


そんな中、アキだけは興味なさそうで。


「何してんの、アキも撮ろうよ!」

「いや、俺はいい」

「よくないってば~」
 

強引に腕をひっぱると、アキは渋々、フレームの端っこに収まる場所に来てくれた。

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