LOVE and DAYS…瞬きのように
「あった! はい、これ。
先輩の誕生日の写真」
「またプリントしてくれたの?」
「だって莉子ちゃん、なくしたって言うんだもん」
「あ~……。ごめん」
苦笑いしながら写真を受け取ったあたしは、「あれ?」と首をかしげた。
「これ2枚あるよ?」
「うん。なくさないように、多めにプリントしといたの」
「そうなんだ……ありがとう」
あの夜、風で飛ばされた写真は、結局見つからなかった。
こんどこそなくさないよう、気をつけなくちゃね。
あたしも健吾みたいに、自分の部屋の壁に貼ろうかなぁ。
「じゃ、今日はパパのお店の手伝いがあるから帰るね」
「うん。バイバイ、真由ちゃん」
「バイバーイ」