LOVE and DAYS…瞬きのように
「ねぇねぇ、早くアキも退院して、みんなでお祝いしようね。
健吾の合格祝いも兼ねて、パーッとさ」
「あぁ……そうだな」
アキの顔にいつもの微笑みが浮かんだ。
あたしもフフッと笑って、花瓶の花をきれいに整える。
「莉子」
「んー?」
「健吾と、仲良くしろよ」
あたしは花をいじる手を止めて、アキの方を振り返った。
「……何? いきなり」
照れ隠しのようにあたしは笑ってみたけれど。
アキは穏やかに微笑むだけで、何も答えない。
「アキ?」
何度も名前を呼んているのに。
アキの返事は、なくて。
「ねぇ、アキ?」
アキ……?
アキ――…?