LOVE and DAYS…瞬きのように

「健吾……っ、あたし」


白い息のむこうで、健吾は耳を傾けてくれる。



「あたし……これからもずっと、健吾の味方だからね」


「……え?」


「もう健吾の彼女じゃなくても、友達にも戻れなくても……
あたしはずっと、健吾の味方だからっ」
 


だから……

あなたがどこに行っても

もう会えなくても
 

あなたの味方が、ずっとここにいるから……。




「……ありがとう」
 


そうつぶやいて、健吾は微笑んだ。


暗くてよく見えなかったけど、たしかに微笑んでくれたんだ。

 



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