あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
思ったよりも長居した美術館を出るともうお昼。

『お腹空いたか?』

『ぅ~~ん。聖人さんは?』

『俺に聞くって事は、そんなに空いてないって
事だな』

『す、スゴい!どうして分かるんですか!!』

『ふっ!俺を誰だと思ってる。ミルクの事は
何でも分かるからな』

『なんでも!?じゃあ、今何考えてるか
分かりますか?』

『ん~~、次はどこに行くのかなぁ?
私、うさぎが見たいなぁ~~』

『えっ!?うさぎ見に行けるんですかぁ!
やった~~!!』

『あれ……違ったの?』

『はい!今は、聖人さんと手を繋ぎたいと
思ってました』

『なんだよ、ほら!』


さっと手を出す聖人に惚れ惚れしながら、
みくるは手ではなく腕に抱きついた。

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