あなたは私の救世主！～俺様ドクターの命じるままに

『……小山せんせ？…どうして、抱きしめてるん
ですか？』

『みくるちゃんと、同じ気持ちだからだよ…』

『私の、気持ち……』

『恋人に裏切られて、辛くて、悲しい気持ち』

『裏切られた？』


みくるは小山の胸を両手で押して、
１歩後ろに下がった。

『聖人くんは、裏切ったりしません。
けど……私、水野先生の事を…………(ｸﾞｽﾝ)
嫌いになってしまいそうで………ぅ…どぅしたら
いいのか、わかりません…』


初めて人に対する嫌悪感を抱いたみくるは、
それが嫉妬だという事にも気付かず……
自己嫌悪に陥ってしまった。