あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
午前の回診でみくるは神田先生にお願いをした。

『今日、退院してもいい?』

『今日?明日の予定だったけど……何かあった?』

『もう帰りたいの。どうしても…』


一緒に来ていた小山は、俯きながら悲痛な面持ちで神田先生の後ろに立っていた。

『…そうか、わかったよ。
1週間後の受診は忘れないようにね。』

『うん』


みくるは急いで退院の準備をすると、
聖人にも会わず、1人で家に帰っていった。

そして何も知らない聖人に、小山が伝えた。

『みくるちゃん…退院したよ』

『え!?退院!?聞いてないけど』

『早く帰りたそうだったからな…』

『……帰りたそうって………小山っ!
昨日何があったのか、教えてくれないか?』

『お前ら昔からそうだったよな……
自分の事しか考えないで周りの人傷付けて。
お前からみくるちゃん奪ってやりたくなったよ』

『ぇ……お前らって、もしかして…』


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